市政の動き−議会・政策・見解
【12年6月議会報告3】市民病院で続出した給食トラブルについて
民間委託、医療現場にふさわしい?
市民病院の給食配膳ミスは「研修不足が原因」としていましたが、実際は委託業者の職員数が少ない事が原因だと中川ゆう子議員の質問で分かりました。
この問題は、新しい民間委託業者が業務初日から、一歩間違えば命を奪う事故に繋がる誤配膳を、1月31件、2月23件、3月19件、4月13件、5月9件と異常な多さで発生させているものです。経営のため利益を追求する民間業者は、おそらくギリギリの職員数で無理に計画を立てたのではないでしょうか。
これまで市長は職員定数削減やコスト削減を推し進め、医療現場にも民間委託が導入されました。本来、熟練職員や長年のノウハウは市民病院の財産だったはずです。コストや職員削減は、結果として患者の命を脅かし、命を預かる市民病院の信頼を崩すことになりました。
3億6700万円の契約は多少安いのかもしれませんが、それ以上に大きなものを失います。医療の現場に民間委託がふさわしいのか、あらためて考える時がきています。