市政の動き−議会・政策・見解
12年9月議会報告「忠節橋から北の道路拡幅について」
歩行者・自転車優先の街づくりを!
都市計画道路、岐阜駅城田線、いわゆる「忠節橋通り」を忠節橋北づめ、早田ロータリーから正木マーサの交差点までの1,4キロを拡幅、4車線化、中央分離帯も設置がされる計画で、東海環状自動車道西回りルートの供用に合わせて完成をめざすとしています。しかし地元住民からは「道路の拡幅に伴って、土地が削られたら商売ができなくなる」「買収によって残った土地では建て替えができない」など声が上がっています。
この道路は、長良川を挟んで忠節橋によって、中心市街地と早田・鷺山校区など北西部地域を結ぶ生活道路の役割を担ってきました。さらに、北高や清流中などが建ち並ぶ文教地域であり、商店街、住宅街にもなっています。交通量の増加で大気汚染や騒音が増加するとともに、中央分離帯ができることで、地域の社会的ネットワークが分断することにも繋がります。
井深正美市議は、拡幅工事を実施しても忠節橋がボトルネックになって渋滞を招くことをこと指摘した上で、東海環状自動車道のアクセス道路として整備するのではなく、「ゾーン30」の区域指定をするなどによって、歩行者や自転車優先の生活道路として整備することが望ましいと、提案しました。
基盤整備部長は、あくまでもアクセス道路として整備を進めていくと答弁しました。
写真は、七郷公民館で議会報告をする井深正美市議
ゾーン30の推進で歩行者・自転車の安全を
昨年9月に警察庁交通局より『「ゾーン30」の推進』の通達が都道府県警に出され、全国で3千ヶ所を指定するとしています。これは、生活道路を走る車の最高速度を30キロに規制し、歩行者や自転車の安全を確保するというものです。車と歩行者が衝突した場合、時速50キロなら致死率は70%ですが、30キロでは5%になることからです。県内でも今後5年間で47ヶ所を指定するとしており、市内でもぜひ進めるべきとの井深正美市議の質問に、基盤整備部長は、県警とも連携し、域住民などの意見を聞きながら、整備を進めていくとしました。